月の裏

怪談や都市伝説などのいわゆる「怖い話」を紹介していくブログ

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意味不明から始まる恐怖

単に話が怖い、というよりも、その話からリアルの世界に向けて何らかの広がりがあって、それが怖い、という、ネット怪談ならではの怖がらせ方がある、ということに「くねくね」の記事で触れたが、それを割とベタにいくパターンが、今日、紹介する話。






まず、元ネタはこちら。2001年の2月に2ちゃんねるのオカルト板に投稿された話である↓。

「全く意味がわかりません」



いつもの通り、リンク先を読むのが面倒な方にあらすじを説明すると、要は、この話の投稿者が、何らかのバス事故・・・それもおそらくは大惨事・・・に遭遇した、ということのようなのだが、この投稿された文章、全く、意味が分からない。



この意味不明さは、「真性」の雰囲気を醸しだし、この投稿に対しては、次のようなレスが付けられる始末であった。



あなたの文章、とても恐いです。

意味が全然わかりません。

このスレで一番こわい・・・・・・・。








それから3年近くが過ぎ、こんな話を誰もが忘れ去ったかのように思えた2003年の年の暮れ、次のような「奇妙な話」が投稿された↓。

「通学バスの老婦人」



これは投稿者の友人の不思議な体験談で、ざっとまとめるとこんな話。



彼が、ある日、通学のバスに乗っていると、バスの乗客の間に奇妙な諍いが起きた。乗客の老婦人が何かをしようとするのを、別の乗客が必死に止めようとしている。それが何を巡っての争いなのか、よく分からないままに突然、彼の意識はなくなってしまう。次に彼が目覚めたのは病院のベッドの上であった。



後で聞くところによると、彼は道で倒れているところを発見されて、病院に運ばれたようだ。バスに乗っている最中に事故に巻き込まれたのかと思って調べてみても、そのような事故は全く見つけられない。彼は、その「事件」の影響で、精神に軽い異常をきたし、その後、ほどなくして亡くなってしまった。彼の身には一体、何が起こったのであろうか?








普通の一般社会の話であれば、3年も経てば、入社式に社長が壇上ででっかい屁をぶっ放したのをたまたまマイクが拾ってしまった、レベルの話でさえも忘れ去られてしまうものであるが(ってか、それ何の例えよ > オレ)、オカルト板の住人というのは、いずれ劣らぬ博覧強記の持ち主。ほんの数時間で、前者の話が、後者の話の主人公視点で語られたものだろう、ということに気付くものが現れた。



まあ、よく考えると、仮に事実であったとしても、この話、実はさして怖くないのだがw、それにしても自作自演でなかったとすれば、不思議な話ではある。(最初の話を投稿した主人公も、後の話を投稿したその友人も2ちゃんねらー、なおかつオカ板住人、と言うこと自体が不思議、ということをおいといてw)



この話が、事実ではなく、単なる偶然でもなかったとすれば、どんな可能性が考えられるだろうか。一番ありがちなケースでは、最初の話と2番目の話の投稿者が同一人物、つまり2ちゃんねるではありがちな自作自演、ということだが、もし、この話が自作自演であったとすれば、私はその方がよっぽど怖い。3年もの間、オカルト板に張り付き、恐怖の仕掛けを施し、じっくりと時を待っていた何者かが存在することになるからだ。これは怖い。下手な幽霊なんかより、よっぽど怖い話だ。何らかの社会的実験として、そういうことをしていた、というなら、まだいくらか救われる気はするのだが・・・。(実際、「怪人アンサー」のように、ネット上で興味本位にそういう実験を企む人間は結構、いるのである。ある意味、怪談なんかよりずっと怖いことだが・・・)



私が一番、可能性が高いと考えているケースは、後者と前者は別人で、後者はこのようなメタなレベルでの恐怖提示の可能性に着目して、過去スレから使えそうな話を見つけて、それを下敷きに後の話のような投稿をしてみた、というもの。もしくは、たまたま、過去スレを読んでいて、ふと、こういうことを思いついたのかもしれない。



過去の、自分とは無関係な何らかのレスを元に、勝手にバックストーリーをでっちあげ、騒ぎ立てる、というのは、オカルト板に限らず、意外によく見られる手法(他作自演、とでも言おうか)。この手法を使えば、これと同じような恐怖話は、まだまだ作れることになる。






本作は、話そのものも、そして、メタなレベルに提示された恐怖そのものも大して怖くはないのであるが、構造が分かりやすく、自作自演の可能性も低そうである、ということで、あえて紹介してみた。そう、実は、こんなのは本当は序の口なのだ。



他にも、かなり多人数での仕掛けであったり、もともとある噂をベースにしたりで、このようなメタなレベルに恐怖が存在する話は、たくさん存在する(代表的なところで、「かしまさん」「自己責任」・・・)。「かしまさん」なんかは、「現代奇談」のサイトの方のライフワークにさえなっているくらいだし、「自己責任」はまさにこの手の話の王様といって良いだろう。ネット時代に登場した最も怖い怪談、とさえ言えるかもしれない。



ある怪談で提示される恐怖が、ストーリーの枠を超え、メタなレベルに溢れ出てくるとき、最終的には、どのようなところに恐怖の源泉を求めるようになるだろうか。この「正解」は、実はネット時代になっても何も変わっていない。そう、「呪い」である。聞いたら呪われる、というやつだ。



上で、私が、「かしまさん」や「自己責任」に対して、あえてリンクを張らなかったのは、そのためだ。特に「自己責任」は、「話を聞きたいヤツは何が起こっても自己責任で」というのが名前の由来で、呪い系がダメな人にとっては単発の話だけでもヤバイだろう。そして、そこにつながる話を拾い集めようとすると、次から次へと、いや~な話が、まさに芋づる式に湧いてくる(「山の測量」の話、とか)。



よほどの物好きでない限り、メタなレベルを提示する恐怖系の話は、あまり追求してはいけない世界だ。結局、その行き着く先は、古今東西、同じなのだから。

(ってか、じゃあ、そんなん紹介するなよ・・・ > オレw)
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  1. 2005/04/02(土) 00:51:46|
  2. 出典あり|
  3. トラックバック:1|
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怪人アンサー怪人アンサー(かいじん-)は、2002年以降にインターネット上で流布した都市伝説の一つである。後に、創作された話であることがこの話の作者自身によって明らかにされた。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:Wikipedia- Ar
  1. 2007/09/13(木) 21:43:44 |
  2. むべなるかな都市伝説

幽二郎

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