月の裏

怪談や都市伝説などのいわゆる「怖い話」を紹介していくブログ

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人工知能は「恐怖のナポリタン」を「理解」できるか?

オカ板でひさびさに懐かしい話(コピペ)を見た。一見、似たようなテイストの次の2話だ。要約してしまうと意味がないし、すでに各所でコピペとして流通している一方、原作者が一向に現れないので、まんまコピペさせて頂くことにする。




1.恐怖のナポリタン
ある日、私は森に迷ってしまった。
夜になりお腹も減ってきた。
そんな中、一軒のお店を見つけた。
「ここはとあるレストラン」
変な名前の店だ。
私は人気メニューの「ナポリタン」を注文する。
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。
・・・なんか変だ。しょっぱい。変にしょっぱい。頭が痛い。
私は苦情を言った。
店長:「すいません作り直します。御代も結構です。」
数分後、ナポリタンがくる。私は食べる。今度は平気みたいだ。
私は店をでる。
しばらくして、私は気づいてしまった・・・
ここはとあるレストラン・・・
人気メニューは・・・ナポリタン・・・




2.さて問題です

終電が過ぎてしまって困っていた。
「あぁ、どうしよう」そんなことを何度も呟いていた。
ふと気づくと、目の前に黒いスーツを着た男が立っていた。

その男は俺と目が合うと驚いた表情をして俺にこう言った。
「お前さん、この前の・・・」
俺は考えた。見覚えがない人間にそんなこと言われても。
10秒間の沈黙があった。何故か俺はただならぬ危機感を感じていた。
「お前さん、この前の」
男が再びその言葉を口にしたとき、俺は気づいてしまった。

俺はその場を駆け出した。必死に走った。
もう大丈夫だろうと思って後ろを振り向くと男の姿はなかった。
俺は呟いた。
「あぁ、どうしよう」

数日後、俺がその男に殺されたのは言うまでもない。

※4~9行目と最後の行をよく読み返せば・・・




いずれの話も、何か謎がありそうで、分からない。どこかを縦読みする、という話でもなさそうだ。ネット上では、答えがない意味不明文、ということが定説となっているが、それだけではこんなに多くの人の興味を引きつけはしない。単なる意味不明文よりもさらに一歩進んで、何か意味がありそうに見えながらもどうやってもまともな(無矛盾で完全なw)説明を引き出せない解釈不能性が人々を魅きつけているようだ。事実、「名文」と評価する意見さえあり、確かに解釈不能文の名文、と言っても良いかもしれない。

ただ、何で人間はこの文章に言外の意味があるはずだ、と感じるのだろう、と考えてみるのは、非常に面白い問題だ。もし仮に、人工知能のようなコンピューターにこの文章を解釈させたら、おそらく何の謎もなく書かれている通りに理解可能、という結論を出すような気がする。もし、この文章を読んで、「分からない・・・」と言う人工知能があったとすれば、それは相当に人間に近い知性である、ということが言えるのではないだろうか。




1の文章で、最初にワケ分からなさを感じるところは、最後の「私は気づいてしまった」で、私が何に気付いたのか、というところだろう。人工知能なら、その対象(目的語)を、「ここがとあるレストランで、人気メニューがナポリタンであること」と解釈するのではなかろうか? もうちょっと気の利いた人工知能であれば、「ここがとあるレストランで、人気メニューがナポリタンであること」はすでに私が知識として持っていたものだから、それに対して「気付く」という動詞を使うのは間違えた用法です、という指摘をしてくるかもしれない。

ただ、人間であれば、ほとんど無意識に、そうした用法上のミスマッチから「気付く」の対象が「ここがとあるレストランで~」ではあり得ないと捉え、だからと言って単に話者が間違った用法で動詞を使ったのではなく、「気付く」の対象が何であるか、が謎として提示されている、と考えるであろう。おそらく、頭の良し悪しに関係なくほとんどの人間が一瞬でその判断を行うのではなかろうか。だが、そうした判断ができるようになる人工知能を作れるか?と考えると、それは途方もなく難しいことのように思える。

さらに、「気付く」の対象が「ここはとあるレストラン~」でないとしたら、では「ここはとあるレストラン~」の文は何なのか?ということになるが、人間ならそれをスムーズに、「気付く」の対象が何であるか、という謎に対するヒントである、と解釈ができるわけであるが、ではなぜ、人間はそういう解釈がスムーズにできるのであるか、と考え出すと、ますます人工知能というものの実現に対するハードルの高さを感じざるを得ないのである。




さて、今度は「さて問題です」の方であるが、実は、こちらの方は、ある「常識的」知識があると、解釈不能文どころか、極めて巧妙に計算された隙のない解釈が可能なのだ。長くなったので、それについては、次の記事に分けて書くことにしよう↓。

『解釈不能怪談「さて問題です」は実は完全読解できる』




<追伸>
なお、ナポリタンについては、適当な倉庫へのリンクが分からなかったのですが、1年以上前にこちらの方がかなり詳細なまとめと考察を書かれているのが有名で、スレの過去ログ等も(個人的に?)保存されているようです↓。

『恐怖のナポリタンの謎 「ここはとあるレストラン」』(CROSSBREEDさん)

本記事を書くにあたっては、大変、参考にさせて頂きました。
どうもありがとうございました。
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  1. 2005/07/30(土) 23:19:23|
  2. 出典あり|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3
<<解釈不能怪談「さて問題です」は実は完全読解できる | ホーム | 夏が来れば・・・>>

コメント

ナポリタン
毎日がナポリタンです。
よかったら過去にお越しください。
  1. 2009/01/25(日) 14:12:47 |
  2. URL |
  3. とあるレストランの客 #7lm2jX4s
  4. [ 編集]
こんなのみつけました
「人気メニューはナポリタン」の意味は?
 →[ナポリタン]は英語のジョーク
  「ここはとあるレストラン 」 → This is a Restaurant
  「人気メニューはナポリタン」 → famous for neapolitan
  「ナポリタン」 → 英語のスラングで血の入った料理、または不潔な料理

  私は知らない土地で
  This is a Restaurant (ここは とあるレストラン)
  famous for neapolitan(ナポリタンが人気です)
  と書かれたレストランを見つけた。

  ところが出てきた料理は変な味がした。
  文句を言って作り直してもらうと、こんどは大丈夫だった。
  私は店を出る。

  そこで私は気づいてしまった・・・

  This is a restaurant famous for neapolitan
  (ここは不潔で有名な店だよ)

  誰かが忠告して書いていたんだね
  1. 2009/02/12(木) 23:13:31 |
  2. URL |
  3. kin #SFo5/nok
  4. [ 編集]
注文の多い料理店
これはみんなが考えてる事より、かなり単純な話だと思いますよ。先ず、「話」とその「おち」自体が単純過ぎて普通に書いたら全く面白くも、まして、恐くもないもので、それゆえに作者はわざと(または、本当に文才のない人なのか。。)意味不明な書き方をして読者の注目を得ようとしたんだと思いますよ。通常の知能の人間はこの様な不可解なものに遭遇すると「これほど訳の分からんものには何か深い意味が隠されている筈だ。」「絶対そんなに単純なものではないはずだ!!」と元々単純簡単なものを複雑に自分でしてしまうんですねえ。とにかく、私が思うに、これは正に「注文の多い料理店」を元に書かれたものですよ。先ず、森に迷って腹が減ったらそこにはレストラン。人気メニューがナポリタンなのでそれを注文。ナポリタンがしょっぱくて、頭も何故か痛くなる。それは、そのナポリタンが主人公の脳味噌の一部でつくられているからで、(人間の血は塩分が多いし、脳味噌の一部を取られているのだから、頭が痛くなるのは当たり前。) 作り直しのナポリタンは平気だったのは、もっと脳味噌を取られて感覚が鈍くなったから。勿論、料金はただよねえ。だって、自分で自分を食べたのだもの。
  1. 2009/07/13(月) 23:25:47 |
  2. URL |
  3. MMeow #-
  4. [ 編集]

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